拓海side

朝、森センに押し付けられた雑用……。

本当はすっぽかして帰ろうかとも思ってたけど……


俺は向かいに座って一緒に森センを待つ彼女を見た。


「森セン……遅いね」

「あ……うん。
そうだな……」


いや……もう……森セン、ナイス!!

心の中でそう叫ばずにはいられない。


俺達以外に誰もいない、この空間。

自然と胸の鼓動が速まる。


「桐生……あの……」

「ん?」


桐生の綺麗な瞳が俺の姿を捉える。

軽く首を傾げている姿が可愛くて、胸のドキドキは更に激しくなる。


ヤバいよ……俺。

今……猛烈に幸せすぎる!!