2ーA

そう書かれた教室にいつものように入っていく。


「朱音、おはよ!」

「おはよ~」


あたしの名前は桐生朱音―キリュウ アカネ―

高校二年生の16歳。


「昨日のテレビ観た?」

「観た観た!
あの芸人さん、すごく面白かったよね!」


どこにでもいる、至って普通の女子高生。


友達と昨日のテレビの話題や、大好きな美味しいスイーツのお店の話や……そして、好きな人の話とかもする。

そんな平凡すぎる高校生活を送っていた。