軽くため息をつきながら半分に折り畳まれた紙を広げる。

中には森センの汚い字で6と書かれていた。


「六班か……。
あ、真央。何班だった?」

「六班」

「本当に!?一緒だ!」


よかった~……真央がいるだけでもう幸せだよ。


「さすがあたし。
祈った甲斐があったわ」

「あたしと真央と……。
あと一人、女子誰なんだろ……」


三人は女子がいるはずなんだけど……。

すると、真央はたまたま近くにいた背の小さな女の子に声をかけた。


「桜、何班だった?」

「ん?えっとねー、九班」

「「……え?」」


あたし達はほぼ同時に聞き返した。

……九班?

全部で六班しかないのに……?