履歴書の清書を二人とも仕上げ、柚夏の部屋にある漫画を読んだり、お菓子を食べたり…何だかんだ20時になってしまった。
そろそろ帰らなきゃ…
帰る事を告げ、チャッチャと支度を済ませる。
玄関まで見送ってくれるらしく、柚夏と一緒に一階のリビングに行く。そこには夕飯を作り終え、テレビを見ている柚夏のお母さんが居た。
お母さんに一声掛け、柚夏にバイバイをし、帰路についた。
まだ始まったばかりの夏は、夜になっても蒸し暑い。
今日は特に湿度が高いらしい。肌に纏わりつくようにジメジメとした空気が、妙に気持ち悪い。
柚夏の部屋で冷房を付けていただけに、体中が暑く感じ、汗が吹き出るように出てきた。
早く帰って、自室の冷房で涼もう…。耐えられない暑さから早く解放されたくて、早足で家に向かった。


