『その息子の名前は、要だったはずだ』


 どうやら二人は要ちゃんのことを既に知っていたらしく、お礼についての話し合いを始めた。


『お礼をしなきゃね。近いうちにお礼を言いに行きましょう。また会えると良いわね、紀紗』


『うん! 絶対、会えるよ!』


 それから数日後、両親と三人でお礼をしに行った。そこで親同士が仲良くなったため、私の仲も自然と深まっていったのだった。