「私も要ちゃんに聞きたいことがあるんだけどね。要ちゃん、私のこと好きってことで良いんだよね……?」


 そう尋ねると、彼は夕暮れ時の空を見た。


 私もそれにつられて空をみれば、そこには懐かしい色をした月が輝いていた。


「うん。僕も、きーたんがずっと好き。____ねぇ、きーたん。今日の月は赤いね。どうして、赤いんだっけ?」


 そう質問してきた要ちゃんに、私は満面の笑みを浮かべた。


 そして、質問者と回答者で、その質問に答えた。




「「僕がきーたんを溺愛しているからです」」