「きーたん……………………僕の、お嫁においで?」
すぐには、彼の言葉が理解できなかった。
私の頭の中で何度も何度も繰り返されていった彼の言葉。
その意味を理解すると、私も彼の背中に手を回し、頷いた。
「うん……うん! 絶対、絶対いく……!!」
その言葉を告げると私の涙は堰を切ったように流れ出した。
嬉しくて、要ちゃんへの好きという気持ちが溢れていく。
これから、やらなければいけないことはたくさんある。
でも要ちゃんとなら、何もかもを一緒に過ごしていける。
そう思うとますます涙が流れてくる私を、要ちゃんは、泣き止むまでずっと抱きしめていてくれた。

