「私……どうすればいい……?」


 縋るように向けた目は、夕暮れ時に微笑みをくれる彼を見た。


 彼は私を安心させるようにゆっくりと頭を撫でて「夕暮れ時だね」と優しく呟いた。


 私もそれに答えて「うん」と言うと、彼は満足そうに笑った。


 優しい笑みを絶やさない彼と繋がれている手。


 彼はそれを確かめるように少しだけその手に力を入れる。


 そして彼は、私を抱きしめた。


 わけが分からずにいる私に届く、彼の言葉。