泣き疲れていつの間にか寝ていたらしく、目を開けるともう昼だった。


 起きて鏡を見ると案の定、目が充血していて、まぶたが腫れていた。


 夏休みとはいえ、今の時刻は午後一時を過ぎている。


 いつもなら要ちゃんの家に行っている時間だが、今日は少し遅くに行こうと思った。


「……はぁ……」


 昨日のことを思い出すと、自然とため息が出る。


 それでも、いつも通りの生活をしなくてはと思い、落ち込んだ顔を水で洗った。


 昼食を食べようと、ダイニングルームに行くと、母がいた。


 私と目が合うと、母は驚いた顔をしてすぐ温めたタオルを持ってきてくれた。