「父さん……。私は、あなた達が離婚するのは何も言わない。けど、お願いだから私か、要ちゃんと社長を奪わないで……!!」
「……すまない……」
ぎゅっと目を瞑る父さんはとても、とても苦しそうで……。
私が言った言葉が苦しめているということが分かっていても、要ちゃんと社長と別れたくないという葛藤に駆られる。
苦しそうな父さんを見ていられなくなった私は、その場から逃げた。
「私、もう寝る。後で、色々考えるよ。じゃあね……」
そう言って立ち去った私に、父さんは何も言わなかった。
ベッドに入って寝ようとしても、寝られなかった。
もう何も考えたくないのに、どうしても要ちゃんと社長に会えなくなることはかり考えてしまって泣いた。

