相変わらず母は浮気を続けているし、父さんは残業。
私の通う大学も夏休みに入り、前より要ちゃんの家に通う日が多くなった私。
いつもと変わらない、そんな生活が続くはずなのに、何故か胸騒ぎがして寝つけなかった。
いつかの夜と同じように、キッチンに向かい、二人分のココアをつくる。
そうしているうちに父さんが帰ってきた。
「お帰り」
「あぁ、ただいま」
「はい、ココア」
「ありがとう……」
それを受け取った父さんは弱々しく微笑み、ソファに座った。
この前よりも疲れているように見える父さんが、私を手招きする。

