不登校だという理由だけで海を仲間外れにするのは違うと思った。
「本番、どうするのかな・・・」
「空が浮かない顔しちゃだめでしょー?
大丈夫よ。なんかあったらまた助けてあげるからね。」
ひなたのその言葉に、私はいつも落ち着いてしまう。
私も、人を勇気づける人になりたいのに、いつも私ばかりが情けなかった。
イジメを受けた時、私は中学生だった。
あの時だって、ひなたがいなくちゃ私はもうこの世にすらいなかったかもしれないのに。
絶望の淵、何度死にたいと感じたあの時―――――。
***
あの時私は心の中で、色んなことをつぶやいた。
(どうして、私ははこんなことになったのかな。)

