空色縞瑪瑙





「好き。」


「うん。」


「空ちゃんは?」


「もちろん。」


「ずっと一緒にいるよ。」


「うん。」


「空ちゃんのこと、一人にはさせないから、安心して。」



海からそんな言葉がでるなんて、思ってもみてはいなかった。


私はその言葉にすっかりと安心しきっていた。



だから


海が離れていくことなんて考えてもみなかったんだ。



「今日も、海休みなんだ?」


「うん。」



ある日の昼休みにひなたのところへと向かうと、ひなたはそう言って私のお弁当を広げるスペースをあけてくれた。



「空は海のこと大好きだもんね。」



ひなたは皮肉っぽく笑い、そう言う。



「ひなたのことも好きだよ!」


「さぁ・・・どうかしらねぇ。」


「・・・・もう!」