いつのまにか、私の言葉が、海に大きな影響を与えたようだった。
気がつけばクラスではいつも一緒だった。
私は海と一緒にいたいと思ったし、海も私を拒まなかった。
普段の学校生活も、
校外学習も、遠足も。
沖縄の修学旅行も。
いつも一緒だった。
「もうすぐ修学旅行かぁ・・・。」
「海とホテルで二人か。」
「変な想像しないでよ?」
「するわけないから。女の子同士なんだから、手を出すわけないでしょ?」
「でも・・・。」
「でも?」
「空ちゃんなら女の子同士でもいいかな・・・。」
そう言われた瞬間、思わず顔が赤くなる。
そして、それと同時にうれしかった。
あぁ、海が私に心を開いてくれてるんだなって思って。

