空色縞瑪瑙





「大丈夫。ただ、やっぱり学校はよく無かったみたいなんだ。まだ、完治してるわけじゃないし、少し動いたからね。」


「・・・え!?」


「でも、本当に大丈夫だよ、ひなたは。
空が元気無かったの見て、俺もひなたも嫌だったんだよね。
優しくて、思いやりがある空がイジメられたりするなんて、考えても無かったんだ。」



宙人はにこりと私を見る。

そして続けた。



「俺のクラスで空の話を聞いた時はびっくりしたよ。」



私はそう聞いた途端に、思わず涙が溢れ出た。


我慢していた気持ちが、どんどん外へと流れていくように。