とMAXと言っていいほど喜んだ。 だけど、次の瞬間、 「よぉ、一葉。」 隣から、悪魔の声が聞こえてきた。 …いや、聞こえてない。きっと空耳だ。 だっ、南の「み」と西条の「さ」が近いわけがない。 なのに、 「おい、シカトしてんじゃねぇよ。」 どうやら、空耳ではなかったようです。 「…なんでこんな席にいるのかな?」 引きつった笑みで聞くあたし。 「なんでって、譲ってもらったんだよ。元隣の奴に。」 誰だい?そんな余計なこそをした奴は。 そこは譲っちゃいけないところじゃないじゃないかい?