リビングに座ると、さっきまでの緊張がどこへやら、和やかな雰囲気になる。 「正直、今日までハラハラしてたよ」 笑顔でそう言うお父さん。 「なんで?」 「だって、今日が蒼にとって最後の日だろう?正直、始めて会ったとき蒼君を気にいってしまってね。一葉が連れてきてくれるのをずっと待ってたんだ」 ハハハと笑うお父さん。 蒼があたしをずっと追い続けてきてくれたように、お父さんもずっと待ってくれてたんだね。