しばらくして、あたしの家に着いた。


本当に普通の一軒家。
……とても社長の家だなんて思えない。


「柳、親父たちへの報告は頼んだ」


おぼっちゃまが、親父なんて言うんだね………なんて。



「かしこまりました」


あたしたちが降りたあと、そういって去っていった柳さん。



帰りはどうするの?なんて思ってたけど、なんかだんだん緊張してきちゃって、それどころじゃなくなる。