「一葉様のお姿が窓から見えましたので…。蒼様にお会いになられますか?」 「………はい、よろしくお願いします」 そのあと、柳さんとあたしに会話はなかった。 メイドさんたちも、忙しそうに動いていて、なんだか不安になった。 いつの間にか蒼の部屋の前。 もう逃げられない。 それに、あたしは伝えたいんだ、好きって。