二重人格御曹司の初恋





なんて心の中でツッコんでいる間に、あの男は舞台にあがる。


なんでだろう。あんなに態度がデカいのは。



「俺が言いたいことはただ一つ。南一葉は俺の女だ。手だしたり、傷つけたらぶっとばす。以上。」


ざわざわしだす会場。
してやったぜとでも言うようにドヤ顔でこっちを向く憎き男。


なにがなんだかわからなかった。


ぽかーんとして。


気づいたら式は終わっていた。