俺も、こんな風に育てて欲しかった。 「もし、もし一葉さんとうまくいくことができたら………父さん、って呼んでもいいですか?」 すっげー恥ずかしかった。 当時俺は小6だったけどこんな子供っぽいお願いをしたのは始めてで。 だけど遼太郎さんは、そんな俺の変なお願いにもニッコリ笑って、 「あぁ、いいとも。そうなるといいな。蒼君、頑張ってくれよ」 そういってくれた。