「おばちゃん、ゴメン。もしかしたらあたしのせいかも」



「えぇっ!?まさか……きっと、なにかの間違いよ…お店に問い合わせてみるわね」



あばちゃんが電話を手に取ったら、インターホンが鳴った。










「はい」



「宅配ピザでーす。お届けにあがりました」



「あら……ウチは注文していないわ」



おばちゃんが首を傾げている。



「〇×△通り１番クーデレタワー***号室、紅玉さんですよね？」



「そうだけど……もしかしたら、主人が外出先から注文してくれたのかしら。そうね、葵ちゃんのおやつにって思ったのかも」



ピザ屋さんを通して、玄関口まで来るまでの間、



さっきのことを忘れてしまったかのようにおばちゃんはエプロンを腰に巻いた。



「今日は早めの夕食にしましょうね。今から支度をするから、ピザ屋さんが来たらこのお金を渡してね」



おばちゃんはお金をテーブルに置き、キッチンへと移動する。



すると、またチャイムが鳴った。