逃げた花嫁 21世紀編

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――車の中


「お疲れではないですか?」


運転しながら私の身体を気遣ってくれる市川さん。


「しっかり寝て来たから大丈夫です。」


不本意でしたが。


「それはよかったです。本宅へは1時間程で着きますので久しぶりの日本の町並みをご覧になってて下さい。」

「はい!。ワァー!あの遠くに見えるタワーが東京スカイツリーですか?―――………。」


8年ぶりの日本。
私は車の窓にへばり付いて見た。