逃げた花嫁 21世紀編

あれ!落ち着きを戻しかけてた久子さんの様子が変じゃない?


赤かった顔が青ざめて目と口をこれでもかと言うくらいに見開いてる。


どうしちゃったんだろう?


「あ あなた様は『華 行くぞ。』」


久子さんが話すのを覆い被すような竹君さんの声がした。


「えっ。ちょっと
竹君さん!ちょっと!」

竹君さんは私の返事も聞かずに腕を掴み私を引きずるように店を出た。