逃げた花嫁 21世紀編

「ご案内します。」


私の隣にいる男性が私をどこかへ連れて行くようだけどついて行っていいのかな?


涼しげな切れ長の瞳にメタリックな眼鏡がよく似合う。
眼鏡のせいなのかな少し冷たそうに見える。

「……。どうぞ」


この人冷静を装ってるけど躊躇ってる私にいらついてる。


ほんの微かだけど片方の目尻が上がった。


まさか自分の家が経営してる会社で犯罪に巻き込まれることはないよね。


「はい。」


私はこの男性に連れられてエレベーターに乗った。