酔いから覚めた華は自分の部屋に置かれた見覚えのない箱を不信に思いフロントに連絡した。 もちろんホテル側も箱の事は知らない。 それもそのはずだ。 昨夜俺が置いた華への誕生日プレゼントなんだから。 客が就寝中の客室に不審者が入ったと言うことで警察ざたの騒ぎになってしまった。 こんな大事になって今さら俺が置いたなんて名乗れない。 「はぁ……俺…イタリアまで来て不審者かよ…」」 「兄貴…」 国君が明らかに落胆している俺を慰めるかのように俺の肩に手をかけた。