ホテルのロビーで迎えの車を待っていると日本語が聞こえて来た。 俺は何気なく声のする方へ目を向けた。 「携帯が壊れちゃって大変だったの――…。」 「…………!!」 俺は驚きのあまり息を飲み込み声が出ない。 「連絡が遅れて本当にごめんね。 ―――…………。 揚げピッツア食べるの楽しみ――。 じゃ―7時に『◆◎■△』でね。」 「Miss HIRAMATSU? ……………」 HIRAMATSU…平松… 間違いない!! 華だ…俺の花嫁。 やっと見つけた……。