「フッ‥華が知ってる俺達家族が史実ということだ」 史実‥歴史上の事実。 「なんであんな歴史を‥骨肉の争いなんて‥‥」 仲の悪い家族のふりなんて‥‥‥やっぱり私には理解出来ない。 私の強張った顔をほぐすかのように竹君さんの両手が私の頬を優しく包んだ。 「華‥。俺の話しを聞いて」 」「竹君さん‥?」 そこには悲しく切ない表情の竹君さんがいた。