お風呂から上がると部屋の中がシ―ンとしてた。


「竹君さん?」和室を覗きながらリビングに行くと竹君さんがソファーに寝そべり気持ち良さそうに寝息をたて眠っていた。


「フフ 待ちくたびれちゃったのね。
ククッ‥竹君さんの寝顔って子供みたい」

子供かぁ…いずれ生まれてくる竹君さんの息子達もこんな顔してるのかな‥。


「1人でいいから私も竹君さんの子供が産みたいな……だめだよね」


「駄目なはずないだろ!!」


「えっ竹君さん起きていたんですか?」


ソファーからゆっくり起き上がる竹君さん。

「はぁ華…お前はかなり誤解してるようだな」


前髪をかき上げながらため息をつく竹君さん。


「誤解ですか?」


「そうだ。大きな誤解だ!」


竹君さんの口ぶりは呆れているが表情は目を細めて優しく愛しいそうに私を見つめていた。