この おじさんで最後。

これで〇井君にサインを貰いに行けるよ!


女中さんに介添えされて休憩室に着いた。


「若御台所様 今 お召しの十二単衣物から武家の打掛にお着替えいただきます。」


「まだ 終わらないんですか?

それとさっきから私のこと「わかみだい…」て呼ばれてますが何のことですか?」


「…………」

「あの…?」

「お時間がありませんからお召しかえ下さい。」


何?なんか 恐い……。
逃げなきゃ!!

「「ママ~ママ~どこ?」」


着替えの肌襦袢姿で部屋を飛び出した。


慌ててママが駆け寄ってきた。

ママの胸に飛び込んだところで私の意識が飛んだ。


次に気がついた時は自分の部屋のベッドの中だった。


パパやママに話したら夢だと笑われた。

ただ桃の節句をしたのは夢じゃないらしい………。