「ふえぇ…」

10年前、流星群がみたくて家からこっそり抜け出した

暗く、人通りも少ない道はしんと静まり返っていた

まだ小さかったわたしはただ、泣くことしかできなかった

そんなとき、手を差し伸べてくれた“彼”がいたのだ