ぞろぞろと帰っていくみんな。 そんななか、 抱き締められたままのあたし。 「したら、俺らも行くか?」 「どこに?」 誰もいなくなった教室で、 先生が言った。 「どこって、まずはお前の家」 「なんで」 「親に挨拶しねぇとな?」