「弥冬」 「先生…?」 フラフラと廊下を歩いていると、 後ろから急に声をかけられた。 振り替えると、 ガシッとあたしの肩を組んで どこかに歩き出した。 「へ?……え?」 あたふたしてるあたしを ニコニコしながら見てるだけの先生。 何も答えてくれないのがわかって、 あたしは、口を閉じた。