"久佐野 弥冬" そう呼ばれる女を廊下で見つけた。 別に知り合いじゃないし、 顔見知りでもない。 けど、廊下で友達と俺の話をしてるのを見て、話しかけてみたくなった。 今年この学校にきたばっかりだったからか 俺のことを知らない様子。 まぁ、無理もねぇよな。 「へぇ…」 俺の説明を友達にされても興味なさそう。 つーか、 声まで可愛いんだな。