だから、今やるべきことをやるだけだ。
「綾斗くん、マネージャーの海堂さんから電話かかってきましたよ!」
「麗美ちゃんから?」
「元気な男の子と女の子。まさかの双子です!」
双子!?
「如月くんおめでとう!」
「おめでとう!」
「病院に行かなくていいの?」
「ありがとうございますっ…」
共演者の人たちに見送られながら、病院に向かう。
「父さんっ!」
「ありがとう綾斗。雅ちゃんは病室、ぐっくり寝てるよ」
そう言われて病室へ入ると、ぐっくり寝ている雅の姿。
「ん…」
「わり、起こした?」
「あやと…。あたし頑張ったよ…」
「頑張ったな。ありがとう、雅」
「えへへ。名前は女の子の方考えてね。あたしが男の子考えるから」
「ああ…」
「ねぇ、寝ていい…?」
「うん、おやすみ」