両親がただでさえ忙しく、しかも自分の存在を世間に公表してない、それだけで家族旅行なんていけなかったはず。
香月珠樹はスキャンダルがあってはならない人間、それを綾斗も知ってただろうし。
うん、家族旅行いいかもしれない。
「俺もいいおじいちゃんになれるかな〜」
「何言ってるんですか!珠樹さんはいいおじいちゃんになりますよ!あたしが保証します!」
「雅ちゃん、俺を買いかぶりすぎてない?」
「ぜんっぜんです!珠樹さんほどこの世ですごい人はいませんから!」
珠樹さんはずっと綾斗に申し訳ないっていう気持ちがあるのかもしれないけど、綾斗にとっては、ものすごく尊敬できる偉大な父親なのに。
これからたくさん親子の時間作ってほしい。



