「あ、そうそう。綾斗から伝言」
「伝言?」
「オーダーメイドの一品モノだから、失くすなよ、だって」
「うそっ…」
嬉しいんですけどっ!
結婚指輪ってことだよね!?
でも、忙しい綾斗にロマンチックなことは求めてないけど、やっぱりサプライズとかしてほしかった!
こればかりは、あの怒涛のスケジュール見たら、何も言えないけど。
「雅ちゃん、朝ごはんは?」
「食べまーす!」
お腹の経過も順調。
珠樹さんの目の保養も順調。
出産のこととか、不安はあるけど、後ろ向きじゃいられないし!
今、どう足掻いたって、どうしようもないし、何かあればママが駆けつけてきてくれるし。
それに珠樹さんもいるしね!!



