「うん…」
「光くんは大丈夫、だってママの子なんだもん」
あ、この服いいな、なんて言いながら店の奥に進んでいく母さん。
普段親バカなことしか言わないけど、やっぱり仕事してるだけあって、俺よりもはるかに考えが大人で、言われてスッキリした自分がいる。
経験の差かな…。
才能があっても、チャンスをものにしなきゃダメ。
これは、俺にきたチャンスなんだって。
世界一のモデルになりたい、そう思ってアメリカへ来て、そのチャンスをもらったんだ。
俺はやれる。
頑張れる。
「よし、」
俺はやってやるんだ、
世界一になるという、俺の夢のために。



