雅ちゃんもつわりが落ち着いて、ようやく外へ出ることができるようになったのだ。



疲れてるって言っても、小さい時から海外を行ってて、時差ボケにも慣れたものだし、飛行機の中でぐっすり寝れたし。




「珠樹さんがね、一緒に来てくれてるの」

「おじさんが?」

「騒ぎになるからって、車にいるんだけどね」

「珠樹さんの人気はすごいもんね」



海外を回っても、どの国でも珠樹さんのポスターを見かける。



引退した身なのに、まだ当分珠樹さんの人気は冷めそうにない。




「天音ちゃん、おかえり」

「おじさん!ただいま、そしてお久しぶりです!」

「久しぶり」



なんだかんだで、おじさんはあたしの第二のパパだからね。