そう思ったのはいいが、どこで撮影してるか分からないから、すぐには動けなかった。



でもちょうどその時、親父がホームステイ先である今の俺の家にやって来た。




「会いたかったよ〜」

「ちょっ、くっつくな!」



相変わらず親バカっぷりだけど、心なしかどこか疲れてそう。



「親父…雅のことだけど…」

「ああ、うん。あのことな…」

「本当なのか?」

「うん…まあ、如月くんだしな…」

「いいのか?」

「いずれこうなる事はわかってたから…」

「は?」



え、親父、二人付き合ってたの、知ってたのかよ?



「え?」

「あの二人、いつから付き合ってんの?つか、何で親父知ってんの」

「二年前くらいからだぞ。え、光知らなかったのか?」