タクシーに乗り、雅の家に行くと家には明かりがついていた。 チャイムを押し、すんなり通されたってことは、俺が来ることを予想できていたのだと思う。 「よく、来たね」 「綾斗くん…」 監督と和子さん、二人ともいた。 監督は目を閉じて動こうとはしない。 和子さんは泣いているようで、肩が震えている。 「雅は?」 「俺の家にいます」 「一人か?」 「いえ…。俺の父とマネージャーがついています」 「そうか」 「君は、これからどうするんだい」 「俺はーーーー」