俺も来週から二週間くらいアメリカ行くし、ついにハリウッドの映画に出る。
父さんは自分がアメリカいる時はなんも言わないのに、母さんがあっちにいるとすごく心配してしまい、今回は俺が確認して来いって言ってる。
何年経っても父さんも母さんも、恋人のような関係だ。
「綾斗、お客さん来てるよ」
「お客さん?」
玄関のインターフォンが鳴り、カメラで確認した父さんが言う。
「誰?」
「雅ちゃん」
「雅?」
「何か約束してたの?」
何も約束してねぇ、よな?
そう思いながら玄関に行く。
「あ、綾斗っ…」
「お前っ、どうした!?」
ボサボサな髪に、ビンタされたような痕が残る頬。
「どうしようっ……!」



