映画の宣伝も終え、家に帰れば、最近主夫と化した父さんがいる。
「綾斗、おかえり」
料理してたのか、キッチンから声が聞こえる。
この人、料理してる姿ですらカッコイイ。
「珠樹さーん!あたしもいまーす!」
「麗美ちゃんも来ると思って、一人分多く作っておいたよ」
「ありがとうございます!」
雅もだけど、麗美ちゃんも父さんのファンだから、仕事終わりに家による機会も増えた。
父さんに会うのもだけど、美味しいご飯が食べれるっていう理由があるんだけどな。
「母さんは?」
「朝からアメリカ。来週からお前も行くなら母さんにも会って来てくれよ」
「はいはい…」
父さんは相変わらず、母さんのことばっかだな。



