だけど、憧れなのは変わらず香月珠樹だろう。
いまはただ、彼の演技を見て学ぶことしかできないけど、いつか必ず超えて見せるように。
そしていつか、俺のドラマに父さんを無理やりにでも出演させて、また共演するんだ。
それくらいのワガママを聞いてもらわなきゃ、振り回されっぱなしだもんな。
「あと撮影三日か…」
偉大な父親の最後演技を、間近で見るのも、あと少し…。
これが終わったら、俺はどう思うんだろう。
どう感じるんだろう。
「雅に自慢してやるかー」
あいつきっと、羨ましがるだろうな。
父さんのこと大好きだもんな。
「さて、明日もがんばるぞー」
「…俺がな、」
これからも、父さんが偉大だと感じた、そんな話。



