神城監督の映画にいつかは出たいって思ってたけど、その前に、家に来ちゃったし……。 麗美ちゃん、ごめん。 俺、すごい人の子供に手を出した。 「それより、雅おせーな」 「雅?」 「俺の双子の妹。綾斗は雅に用があるんだよな?」 「一応な、」 その時、廊下からパタパタと足音が聞こえた。 「光!玄関に知らない靴があるんだ……けど……」 目が合う。 あいつは驚いている。 そして俺の口元は、笑みを含んでいた。