電話を切ってから、ぼーっとしてた。



あー。

仕事は充実してんのになー。

あー。

私生活……。



「はぁ…」



さすがに俺は、天音のスケジュールを変えることはできません…。




「光、風邪引いた?」



家のリビングでぼーっとしてると、雅から話しかけられた。



「ひいてない」

「ぼーっとしてるよ?」

「天音と会ってないからぼーっとしてんだよ」

「ふーん」

「ふーんってなんだよ。お前にはわからないだろうけど」

「あたしだってわかるもん…」

「は?雅、男いんの!?」

「はっ!?」



ちょっと怪しい、雅の反応。



もしやこれは、本当なのか!?



兄ちゃん、悲しいぞ!?