「光、そのさん付けはやめてくれ」 「あたしのちゃんもやだー」 「じ、じゃあ天音と……」 「プライベートは普通に綾斗でいーから」 「あ、綾斗……」 「イマイチぎこちない」 まぁ、それは慣れというものもあるだろうし、簡単には抜けねぇよな。 「中は全然外と違うね」 「だから言ったじゃん」 確かに光の言うとおり、中は現代チックな作り。 「光くんのご両親って、何してる人?」 「んー、しいて言えば映像作家っていうのかな?」 映像作家……。