起きてても何もする気が起きず、じゃあ寝ようかと思っても寝不足なのに寝れず。
テレビもつけたけど、なにか見る気が起きず。
こんなにも一日が長いだなんて、感じた日は久しぶりすぎて。
結局、一日無駄に過ごしてしまった…。
「ただいま!」
「あ、おかえり」
「買ってきたよ!」
「サンキュー」
学校終わって帰ってきた雅は、本屋の袋から取り出した写真集を見せる。
「あとね、あたしが行ったお店の店売り完売してたよ!」
「え?」
「予約してない人は追加待ちって書いてあった!」
「まじ?」
「うん。クラスの子たちも買ってるみたいだし、好評だよ!」
「まじかー」
それだけ聞ければ、少しは安心。



