「アマネ!綾斗!」

「みんなっ…」

「どうしたんだよ!?」



ああ…どうしよう…。



お母さんが来てくれた…。




「天音の母親が来てたんだ…」

「まじか!?」



みんな驚いているよね、そりゃそうだ。



あの母親が、来るなんて、誰が予想しただろうか…。



「アマネー!」

「マネージャー…」

「さっきスタッフが言伝預かったって、えーっと、女の人から」

「えっ…」

「“人の顔をみて動揺するなんて、まだプロとして甘い。何事にも動揺せずに音を奏でるのがプロだ”ーーだって、」

「っ……」



お母さんだっ…。



こんな指摘するの、同じ音楽家であるお母さんしかいない…。



「アマネ…」