あたしが幼いころはもっと長い時間いたんだけど、仕事するようになって、帰りの時間も夜遅くになってしまったからね。
「綾ー?」
最近、訳あってあたしの家に居候している綾。
ソファーにぐったり疲れた様子で、お休み中。
相変わらず寝顔だけは、可愛い。
「綾ー起きてー」
「ん……」
「そのままだと、風邪引いちゃうよー?」
「ん…天音か……」
「先にお風呂入るから、そのあとご飯ね」
「へいへい…」
まだ寝ぼけてるのか、なんだかすっきりしない様子。
最近、狂ったように働きすぎなんだもん。
「あーやぱ、体動かん」
「働きすぎなんだって、」
「仕事してると、いろんなこと忘れられるんだよ…」
「綾……」



